9月6日、今日は翌日のミーティングに備えてパリに前日入りしています。フランクフルトとは違ってパリは頻繁に訪ねている町。これだけ来ているとさすがに慣れてくるもので、定宿のあるオペラ座やルーブル美術館周辺はさすがに地図なしでも歩けるようになりました。
そんなパリで、必ず訪れたくなる場所があります。そう・・・、ラーメン屋です。いかに僕がラーメンを愛してやまないかについてここで再度言及する必要もありませんが、パリに来ると必ずラーメンを食べたくなってしまいます。というのも、パリには日本人経営のラーメン屋が数多く軒を連ねるいわゆる「ラーメン通り」があり、本場日本の味には及ばないまでも、そこそこ食べられる店があるのです。通りの名は「Rue Sainte Anne (サンタンヌ通り)」。もし日本から直接短期出張なんかで来ていたら決して食べたいとは思わないのかもしれませんが、ラーメン後進国イギリス在住のラーメンフリークにとっては、まさにパラダイスかと思わせるような場所なのであります。
ラーメン通りでのお気に入りは「来々軒 (Lai Lai Ken)」(住所:7, rue Sainte Anne, 1er Paris)。日本のいわゆる大衆中華料理屋の味を楽しむことができます。
こちらがしょうゆラーメン。この透き通るスープ、中細のちぢれ麺。東京ラーメンの流れをしっかりと組んだ、力強い鶏ガラベースのしょうゆ味です。日本では無化調のラーメンが主流となって久しいですが、パリのこの店ではそんなものどこ吹く風、化学調味料の味がしっかりと舌に残る古き良きラーメンなのでした。チャーシューも豚ばら肉が箸を入れるとほろっと崩れる程柔らかく仕上げられていて、なかなかのレベル。極めてよくまとまった一杯であります。
そしてこちらが、あわせて頼んだ半チャーハンと餃子。僕は実はこの半チャーハンがお気に入りだったりします。玉子、チャーシュー、エビ、ネギが入って、少ししょっぱめの味付け。ジャポニカ米を使っているもののさらっとした仕上げられていて、箸が進みます。こちらは日本で食べてもなかなかのレベルなのではないでしょうか。餃子はまあ、普通かな。パリッとしていて旨いけれど、まあ特筆すべきというものでもありません。
帰り際に店主に「是非ロンドンにも出店して下さい」と言ってみたところ、「良くそう言ったリクエストいただくんですけれど、やっぱりロンドンってそんなに酷いんですか?普通に真面目にやれば旨いラーメン作れると思いますが・・・」と答えられました。激しく頷いたのは言うまでもありません。お願いだから、ロンドンで誰か普通に真面目にラーメン作りに励んでいただきたい。
「来々軒 (Lai Lai Ken)」
★★★★
7, rue Sainte Anne, 1er Paris
【追記】日本からパリに旅行に来て食べるほどのレベル・・・、までは残念ながらいかないと思います。ご留意下さい。